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老人ホームの厨房を効率化するには?厨房管理費を削減するための調理済み食材活用術!

介護施設の厨房

近年、介護業界では深刻な人手不足や人件費の高騰が続いており、施設経営においては厨房管理費の負担も増しています。
多くの老人ホームで、食事の質を維持しながら厨房業務をいかに効率化するかが課題となっています。
この記事では老人ホームの厨房を効率化するにはどうすれば良いのか、厨房管理費を削減するための調理済み食材活用術をご紹介いたします。

 

老人ホームの厨房運営で重要なポイント

老人ホームにおいて、食事や厨房運営は、施設の評価や入居者の満足度を左右する重要な要素です。
まずは、厨房運営における4つのポイントを解説します。

入居者にとって食事は大きな楽しみ

老人ホームでの生活において、毎日の食事は入居者にとって最も大きな楽しみといっても過言ではありません。
外出や激しい運動が制限されがちな入居者にとって、朝・昼・夕の食事の時間は、五感を刺激し、季節を感じられる貴重なひとときです。
美味しく、見た目にも美しい食事を提供することで、入居者の活力や笑顔の元となります。

栄養バランスのとれた食事を提供すること

高齢者の健康を支えるためには、栄養バランスの行き届いた献立が不可欠です。
十分なタンパク質や、不足しがちなビタミン、ミネラルなどをバランスよく摂取できるよう計算する必要があります。
また、糖尿病や高血圧といった持病を持つ入居者への療養食対応も含め、日々の健康状態に応じた細やかな栄養管理が求められることも、老人ホームの厨房運営ならではの特徴です。

個々の身体状況に合わせた食形態への対応

入居者の咀嚼(そしゃく)能力や嚥下(えんげ)機能は一人ひとり異なります。
すべての人に安全においしく食べてもらうためには、通常の食事だけでなく、「きざみ食」「ソフト食」「ミキサー食」といったさまざまな食形態への対応が必須となります。
誤嚥(ごえん)による窒息や肺炎といった重大な事故を防ぎつつ、それぞれの形態でも食欲をそそる工夫を凝らす必要があるため、調理現場にはかなりの工夫が求められます。

徹底した衛生管理

集団給食を提供する老人ホームにおいて、最も警戒すべきリスクの一つが食中毒です。
高齢者は免疫力が低下していることが多く、わずかな菌の繁殖でも重篤な症状を引き起こす恐れがあります。
そのため、食材の受け入れから保管、調理、配膳に至るまで、HACCPの考え方に基づいた厳格な衛生基準を遵守する必要があります。
万が一の事態を防ぐため、厨房内の消毒やスタッフの体調管理を含めた徹底した体制づくりが求められます。

 

老人ホームの厨房を効率化するには?課題と対策

老人ホームの厨房を効率化するために、何に取り組めば良いのかを、課題を起点として解説します。

手作業の調理に頼る業務を改善する

従来の厨房業務では、食材の買い出しから下処理、カット、火入れ、味付け、盛り付け、洗浄に至るまで、大半の工程を手作業で行われてきました。
このような方法では、仕込みや調理に膨大な時間を要するため、スタッフの拘束時間も長くなる傾向があります。
この課題を解決するためには、業務プロセスを見直し、外部で一次加工された食材を取り入れるなどの工夫が必要です。
調理工程を簡素化することで、限られた人員でも厨房作業を円滑に回せるようになります。

熱中症など労働環境のリスクに対策する

夏場の厨房は、大型の調理器具やガスコンロから発生する熱と湿気により、非常に過酷な環境となります。
スタッフの高齢化が進む中、このような労働環境は熱中症のリスクを高めるだけでなく、離職率の上昇を招く直接的な原因にもなりかねません。
対策として、空調設備の強化はもちろんのこと、火を使う時間を最小限に抑える調理方法へ移行することが求められます。
調理負担を軽減させることは、スタッフの健康を守り、長期的に安定して働ける環境づくりにつながるでしょう。

食事の品質と衛生管理のバラツキを抑える

手作りを中心とする調理体制では、その日の調理担当者の熟練度によって、味付けや食感、盛り付けの量にバラツキが生じやすくなります。
また、食材の取り扱いや調理工程、調理スタッフの人数が増えるほど、衛生管理にも細心の注意が必要になります。
複数のスタッフが多種多様な食材を生の状態から扱うため、食中毒のリスクは高まります。
誰が担当しても一定の品質を保ち、かつ安全な食事を提供するためには、調理マニュアルの徹底だけでなく、作業工程そのものを標準化できる仕組みの導入が有効な対策となります。

 

老人ホームの厨房で調理済み食材を活用するメリット

老人ホームの厨房運営の課題を一挙に解決する手段として注目されているのが、あらかじめ工場などで調理された「調理済み食材」を活用する運用です。
その具体的なメリットを、3つの視点から見ていきましょう。

業務効率化を実現できる

調理済み食材を導入する最大のメリットは、厨房内での作業時間を大幅に短縮できる点です。
食材を洗う、切る、煮込むといった手間のかかる工程が不要になり、基本的に「温める」「盛り付ける」という作業のみで完成させられます。
これにより、スタッフがケアと調理を兼任しているケースでは食事提供のための業務を大幅に圧縮でき、入居者の食事介助や、個別の要望に応じた細かな対応などに時間を割くことが可能になります。

厨房管理費を削減できる

調理工程がシンプルになれば、高度な技術を持つ専門の調理スタッフを常時配置する必要がなくなります。
その結果、パートスタッフを中心とした少人数のシフト構成が可能となり、人件費の大幅な抑制が期待できます。
また、生食材の仕込みに必要な調理器具や処理スペースも不要になるため、新設時の初期投資や維持管理費、さらには水道光熱費の削減にもつながります。
さらに、食材の廃棄ロスも減少するため、総合的な厨房管理費の引き下げを後押しします。

食中毒リスクを低減できる

施設内での食中毒発生は、経営において最も避けたいリスクの一つです。
その点、調理済み食材は、HACCPなどの厳格な衛生基準に準じた専門工場で一括で製造され、急速凍結や適切な殺菌処理が施された状態で届けられます。
調理済み食材の利用によって、厨房内での生肉や生魚の取り扱いは最小限に抑えられるため、菌の持ち込みや二次汚染のリスクを抑えられます。
衛生管理の大部分を製造元に委ねるのと同じことになるため、施設側の心理的・業務的な負担を軽減できます。

 

老人ホームで調理済み食材を上手に活用する際の選び方のポイント

上記のように老人ホームにとってメリットの多い「調理済み食材」の導入効果を最大化するためには、次のようなポイントに沿って選定しましょう。

調理方式

調理済み食材には、冷凍で届くタイプや冷蔵で届くタイプ、常温保存が可能なレトルトタイプなど、さまざまな種類があります。
選ぶタイプと自施設の現状の設備によって、現在の設備をそのまま活かせるのか、あるいは機器の追加が必要なのかが変わってきます。
施設の規模や、現在厨房にある冷凍冷蔵庫の容量、湯煎機やスチームコンベクションオーブンの有無などに照らし合わせて最適なタイプを選択しましょう。

メニューの充実度

入居者の咀嚼能力や嚥下状態に合わせて、常食だけでなく「ソフト食」「きざみ食」「ソフト食」「ミキサー食」といったさまざまな食形態を選択応できるかどうかも重要なポイントです。
また、飽きずに毎日美味しく食べてもらうためには、季節を感じられる行事食の他、和食・洋食・中華など、バラエティ豊かな献立が用意されていることも大切です。
さらに、管理栄養士によって、カロリー、たんぱく質、塩分などの栄養価が適切に計算されているサービスを選ぶことで、施設側での献立作成の栄養計算業務の手間を削減し、入居者の健康維持につながります。

サポート体制の有無

  • 日々の注文手続きが簡単か
  • 献立表や栄養成分表のデータが提供されるか
  • 導入初期にスタッフ向けの発注・調理手順のレクチャーを行ってくれるか


といったサポート体制も確認しておきましょう。
また、パソコンやスマートフォンから手軽に数量変更ができるシステムがあれば、事務作業の手間を大きく省くことができます。

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まとめ

介護施設における厨房運営の効率化と厨房管理費の削減は、これからの施設経営を安定させるための極めて重要なテーマです。人手不足による手作業での調理の限界や、スタッフの労働環境改善といった課題に対し、調理済み食材の活用は非常に有効な解決策となります。

調理工程の短縮による業務効率化、人件費や廃棄ロスの削減、そして工場管理による高い衛生水準の維持など、得られるメリットは多岐にわたります。施設の規模や設備、入居者のニーズに合致した最適な食材・サービスを選定し、無理のない持続可能な厨房体制を構築してみてはいかがでしょうか。

たとえば、グローバルキッチンの「まごの手キッチン」は、湯煎・冷蔵解凍だけで提供できる調理済み冷凍食材です。
必要な分だけ1パックから注文可能で、現場の自由度を保ちながら負担を大きく減らせる点が特徴の一つです。
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