介護食にも!「土用の丑の日」に人気のうなぎはいかがですか?
7月の行事食といえば「土用の丑の日」
ジメジメした梅雨が明けて暑い夏を迎える頃にやってくる「土用の丑の日」。
特に高齢者の中には、うなぎがお好きな方が多いようで、土用の丑の日はうなぎを食べる、と決めている方も多いのではないでしょうか。ではなぜ、うなぎを食べる風習はできたのでしょう。
土用の丑の日にうなぎを食べる理由
うなぎを食べる習慣が定着したきっかけは諸説ありますが、一番有名な説は、江戸時代に蘭学者の平賀源内の発案によるというものです。
暑い夏の間、売上が伸びず困っていたうなぎ屋に、店先に「本日丑の日」と書いた貼り紙をして宣伝するよう提案したところ、大盛況。やがて他のうなぎ屋も真似をしていき、夏の土用の丑の日にうなぎを食べる風習が定着したと言われています。
また、元来より丑の日には「う」の付くものを食べると夏負けしないという風習もあり、「う」の付くうなぎも丑の日に食べるには、まさにうってつけだったようです。
高齢者に人気のうなぎ
総務省が2022年に行った家計調査によると、2人以上の世帯において、うなぎのかば焼きを最も多く購入している世帯は、70代以上の世帯であることが示されています。
1年で最もうなぎが売れる7月の調査結果では、70歳以上の世帯のうなぎのかば焼きの平均支出金額は、40代の世帯の約2倍、30代の世帯と比べると、その差は約4.3倍となっています。
特に高齢の方には、土用の丑の日に栄養豊富なうなぎを食べることで、元気に夏を乗り越えたい、という思いが強く定着しているのかもしれません。
うなぎは栄養豊富!含まれる栄養素と働きとは
うなぎには健康な体の維持に役立つ栄養素が豊富に含まれています。加齢で失われやすい、代謝や皮膚、骨に関わる栄養素が摂取できるので、高齢者にもおすすめの食材です。
うなぎの蒲焼き100g中には、以下のような栄養素が含まれています。
たんぱく質(23g)
筋肉や皮膚、毛髪、爪、臓器などを構成する要素として非常に重要な役割があります。また、身体の機能を調整する、ホルモンや免疫に関係する物質としての機能も担っています。不足すると、免疫機能や筋力の低下につながるので、特に高齢者は、フレイル予防の点からも意識して摂りたい栄養素です。
ビタミンA(1,500㎍)
皮膚や粘膜を健やかに保つ、視力を維持する、免疫力を高めるなどの働きがあります。感染症の予防のためにも、免疫機能に関わる栄養素は積極的に摂りましょう。
ビタミンB1(0.75mg)
主に炭水化物をエネルギーに代謝する役割があり、脳の働きにも必要な栄養素です。また、神経機能を正常に維持するはたらきもあります。不足すると疲れやすくなります。
ビタミンB2(0.74mg)
皮膚や粘膜の健康維持や口内の炎症予防に役立ちます。また、脂質の代謝を助ける働きもあります。不足すると口の中の炎症が起きやすくなるため、食欲低下につながる可能性があります。
ビタミンD(19.0㎍)
カルシウムの吸収率を高め、骨や歯を強くする働きがあります。骨の健康維持のためにも、カルシウムとビタミンDを一緒に摂るようにしましょう。ビタミンDは日光を浴びると体内で生成されますが、屋外に出ることが少ない高齢者は、意識的に食事から摂取することが大切です。
DHA(1,300mg) EPA(750mg)
血管を丈夫にして血液をサラサラにする他、脳の情報伝達をスムーズにする働きがあります。認知機能維持に役立つことも知られています。
高齢者にうなぎは食べにくい?
健康維持に役立つ栄養素を含むうなぎですが、介護食としてうなぎを出す際には、注意したいポイントがあります。
うなぎの蒲焼きは、皮や小骨ごと食べるので、噛む力や飲み込む力が低下した高齢者には、食べにくい場合があります。噛みにくさや小骨が気になるときには、骨を断つようにきざんだり、ミキサーでペースト状にする、煮こごりにするなど、工夫が必要です。
また、塩分制限のある方は、たれを控えめにするなどし、塩分を過剰に摂らないように注意しましょう。
「土用丑の日献立」のご紹介
グローバルキッチンが運営している「まごの手キッチン」では、7月28日(金)昼食に「土用丑の日献立」をご提案しております。調理済みの冷凍状態でお届けとなりますので、解凍して盛り付けるだけでご提供いただけます。
3度もタレを付けて焼き上げた、焼き目の香ばしさと脂のりも良くふっくらした身の食感がお楽しみいただけます。
05701010 うなぎの蒲焼き(タレ・山椒付)
規格:310g(5切、山椒付タレ5袋) 5人前規格のみご用意となります。
1人前量:約62g(1切、山椒付タレ1袋)
5人前規格のみですが、中は1切れずつ個包装になっておりますのでご利用分だけ、湯煎調理をしていただければ、あとは冷凍で保存が可能です。
更に便利で好評なのが、こちらの「タレ・山椒」!こちらも、個包装になっています。
また、うなぎの蒲焼きをきざみ副菜と一緒に盛り付けて、ひつまぶし風アレンジも可能です。
召し上がる方の咀嚼・嚥下能力に合わせてご調整ください。
「土用丑の日献立」は6月28日(水)より販売開始いたします。
数に限りがありますのでご利用の際はお早めにご注文ください。
※こちらの商品は法人会員様のみの販売となります。ご家庭・個人販売はございません。ご了承ください。
イベント食で楽しい食事を
「まごの手キッチン」の献立には、「土用丑の日献立」以外にも、行事食や郷土料理などのイベント食が、月に2回入っています。
使う食材や伝統の調理方法などに込められた思いを改めて感じながら、ぜひイベント食をご賞味ください。
※「まごの手キッチン」のご利用には会員登録が必要です。
「まごの手キッチン」のご利用を検討中の法人様には、会員登録前に調理済み冷凍食材の無料試食サンプルをご用意しています。常食のほか、ムース食・やわらか食・栄養価調整食もございます。ぜひお気軽にお問い合わせください。
無料試食サンプル申込:https://www.global-kitchen.jp/request/
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