介護施設の夏祭りを盛り上げる!屋台献立アイデアと提供の工夫
夏の訪れとともに、心が弾むお祭りの季節がやってきます。
介護施設における食事は、単なる栄養摂取にとどまらず、利用者の生活に季節感や楽しみを添える大切な役割を担っています。
中でも、毎日の食事に「季節感」や「イベント感」を取り入れる行事食は、利用者にとって大きな楽しみのひとつ。特に夏祭りをテーマにした献立は、季節の訪れを感じる機会としても人気があります。
本記事では、介護施設で夏祭りを実施する目的から、人気の屋台メニュー、現場でよく聞かれる課題とその解決策まで、施設での食事を通して季節感と楽しさを届けるための工夫をご紹介します。
介護施設で夏祭りを開催する目的
介護施設で夏祭りを開催することは、利用者の生活に様々な良い影響をもたらします。単に楽しい時間を過ごすだけでなく、季節の移り変わりを感じて生活に彩りを加えたり、イベントを通して他の参加者との交流を深めたりするきっかけにもなります。
また、施設全体が活気づくことで、職員にとってもやりがいを感じられる機会となります。これらの目的を意識して夏祭りを企画・実施することで、利用者にとってより豊かな時間を提供できるでしょう。
季節の移り変わりを感じてもらう
介護施設での生活は、どうしても屋内で過ごす時間が多くなり、季節の移り変わりを感じる機会が限られがちです。夏祭りを開催することで、利用者に夏の到来を肌で感じていただき、「夏が来たなあ」という季節感を味わっていただくことができます。
例えば、盆踊りの音楽を聞いたり、浴衣姿のスタッフを見たり、かき氷やたこ焼きといった屋台メニューを味わったりすることで、五感を通して夏の訪れを感じられます。
このような季節を感じる体験は、日々の生活に彩りを与え、利用者の生活の質の向上につながります。懐かしい夏の思い出が蘇り、自然と笑顔や会話が増えるきっかけにもなるでしょう。夏祭りは、単なるイベントとしてだけでなく、利用者に季節の移り変わりを実感していただくための大切な機会と言えます。
参加者同士の交流を深める
夏祭りは、多くの人が集まるため、普段あまり交流する機会のない利用者同士や、利用者とスタッフ間のコミュニケーションを促進する絶好の機会となります。イベントの賑やかな雰囲気は自然と会話を弾ませ、新たな交流を生むきっかけとなるでしょう。
例えば、ヨーヨー釣りや輪投げのような屋台ゲームは、参加者同士が応援し合ったり、一緒に楽しんだりすることで自然な交流が生まれます。
このような交流は、利用者の孤独感を和らげ、心身の活力維持に繋がる可能性があります。会話は脳を活性化させ、認知症予防にも効果的です。夏祭りのようなイベントで交流の機会を増やすことは、利用者様が生きがいを感じ、施設での生活を豊かにするために非常に重要です。
施設全体を活気づける
夏祭りは、施設全体の雰囲気を明るくし、活気を生み出す効果があります。スタッフが協力して企画・準備を進めることで、自然と一体感が生まれます。お祭りならではの活気は、施設全体に明るい雰囲気と賑わいをもたらします。
また、スタッフ間の協力はチームワークを深め、組織全体の結束力を高めることにも繋がります。夏祭りをきっかけに、施設全体がより前向きな雰囲気になると言えるでしょう。
屋台メニューが人気の理由
屋台メニューとは、夏祭りでよく見かける定番料理で、たこ焼き、焼きそば、かき氷など、懐かしい味や香りが利用者の食欲を刺激し、自然と笑顔や会話を引き出してくれます。 昔の思い出がよみがえることで、心もほぐれ、食事の時間がより楽しいひとときになります。
懐かしい味で、思い出話に花が咲く
多くの利用者が、子ども時代や若いころに地域の夏祭りを楽しんでいた世代。
「昔は神社の境内で焼きそばを食べた」「金魚すくいをした」など、食事をきっかけに当時の思い出が自然によみがえります。
食欲が落ちがちな夏でも食べやすい
暑さで食欲が落ちがちなこの時期でも、ソースの香りや甘辛い味付けは食欲をそそります。
普段は食が細い方も、「今日は焼きそばが出るの?」「ちょっと食べてみようかな」と前向きになってくださることが多いようです。
「特別感」で日常に変化を
施設内の雰囲気や提供方法を工夫すれば、「今日はいつもと違う!」というワクワク感を演出できます。施設内での小さなお祭り、ぜひ食事から盛り上げていきましょう。
夏祭りにおすすめ!介護施設向け屋台メニュー7選
介護施設でも提供しやすく、ご利用者様にも喜ばれる人気メニューをご紹介します。
1.焼きそば
夏祭りの定番として、多くの人に親しまれている焼きそばは、高齢者向けの献立としてもおすすめです。ソースの香りは食欲をそそり、柔らかく調理すれば食べやすいメニューです。また、野菜も一緒に摂れるため、栄養バランスの面でも適しています。調理が比較的容易で、提供量を調整しやすい点も施設にとってのメリットと言えるでしょう。
2.たこ焼き
たこ焼きも夏祭り気分を盛り上げる人気メニューです。その場で調理すれば臨場感を演出できますし、冷凍たこ焼きを活用すれば、電子レンジで加熱するだけで簡単に提供できます。 ただし、誤嚥防止のため、タコは細かく刻むなど、利用者の咀嚼能力に合わせた工夫が必要です。
3.お好み焼き
お好み焼きも、夏祭りの屋台メニューとして大変喜ばれます。キャベツをたっぷりと使い、優しい味わいに仕上げることで、高齢者の方でも美味しく召し上がれます。お好みに合わせてソースやマヨネーズの量を調整できるようにすると、より一層楽しんでいただけます。野菜も多く摂れるため、栄養面でも良い選択肢と言えるでしょう。
4.焼き鳥
焼き鳥は、夏祭りの屋台に欠かせない人気のメニューです。香ばしい香りと甘辛い味付けは、食欲をそそり、多くの利用者様に喜ばれます。鶏肉は柔らかく調理することで、高齢者の方でも比較的安心して召し上がれます。もも肉やむね肉など、様々な部位を使うとバラエティ豊かになります。また、ネギマやつくねなど、種類の違う焼き鳥を用意するのもおすすめです。安全に配慮し、竹串から外して提供したり、小さくカットしたりする工夫も大切です。タレ味だけでなく、塩味も用意すると、好みに合わせて選ぶ楽しみが増えます。
5.フライドポテト
フライドポテトは、子どもから大人まで幅広い世代に人気のメニューです。介護施設の夏祭りでも、フライドポテトを提供することで、レクリエーションの一環として利用者様に喜んでいただけます。ただし、揚げ物であるため、提供方法には注意が必要です。誤嚥のリスクを減らすために、細かく刻んだり、柔らかく調理したりする工夫が求められます。
6.おにぎり
屋台メニューに合わせる主食としておすすめしたいのがおにぎり。定番の白米おにぎりはもちろん、焼きおにぎりなど、バラエティ豊かなおにぎりを用意することで、選ぶ楽しみも提供できます。おにぎりは片手で持って手軽に食べられるため、多くの利用者に喜ばれます。具材を鮭や梅干し、昆布など、高齢者の方が好むものにすることで、より満足度を高めることができるでしょう。
また、彩りとしてごまや刻みのりを散らすのもおすすめです。一口サイズに小さく握ったり、柔らかめに炊いたご飯を使用したりすることで、誤嚥のリスクにも配慮できます。温かいおにぎりを提供することで、ホッとするような安心感も与えられます。
7.フランクフルト
フランクフルトは、夏祭りの屋台メニューとして人気が高く、焼いている様子を見せることで、よりお祭り気分を演出できます。安全に配慮し、誤嚥のリスクを減らすため、串から外したり、小さくカットしたりして提供することが重要です。また、皮をむいて提供する施設もあります。他のメニューと組み合わせて、バランスの取れた献立にすることも大切です。
夏祭り当日の献立でよくあるお悩み
夏祭り当日の献立は、屋台メニューをとり入れることにより利用者に喜ばれる一方で、施設の現場ではいくつか課題も存在します。まず挙げられるのが人手不足です。普段の業務に加え、イベント準備や特別献立の調理、提供には多くの人員が必要となり、既存のスタッフだけでは手が回らないという声が多く聞かれます。
また、屋台メニューは普段の食事とは異なる調理工程が増えるため、現場の負担増に繋がることも少なくありません。特に、焼きそばやたこ焼きのようにその場で調理・提供するスタイルは、準備や片付けも含め手間がかかります。さらに、夏祭り規模のイベントになると、普段使用しない食材の仕入れや準備も必要となり、これもまた業務の増加要因となるでしょう。
その他にも、大量調理になると、どうしても料理の質を維持するのが難しくなるという課題もでてきます。利用者に温かいものは温かく、冷たいものは冷たく、美味しい状態で提供するためには、調理方法や提供導線を工夫することが必要です。これらの課題を解決するためには、外部サービスの活用を検討することがよいと言えます。
外部サービスを活用した献立提供の工夫
介護施設の夏祭りでは、事前準備や当日の運営などで忙しく、食事まで手が回らないことも少なくありません。 そんな時は、調理済みの冷凍食材を活用することで、手軽かつ華やかな食事の提供が可能になります。
おすすめはグローバルキッチン株式会社が運営する「まごの手キッチン」。まごの手キッチンは、高齢者施設や介護施設向けに調理済みの冷凍食材を配送するサービスです。 調理は湯煎や冷蔵解凍など簡単な工程で済むため、スタッフの負担を軽減。献立は管理栄養士が監修しており、栄養バランスにも配慮されています。
「まごの手キッチン」の夏祭り屋台献立
まごの手キッチンでは、8月7日(木)に、夏祭りにちなんだ行事食として「夏祭り屋台献立」をご用意。 メニューは、ソース焼きそば・胡瓜のレモンマリネ・パイナップルといった、季節感あふれるラインアップです。
たこ焼きは、高齢者が安心して召し上がれるよう、ペースト状のタコを使用し、手焼きで揚げ焼きに。 とろっと柔らかい食感が特徴で、屋台の味わいをやさしく再現しています。
介護施設の夏祭り!スタッフもともに楽しいひとときを
介護施設での夏祭りは、季節の風物詩を取り入れ、利用者に夏の楽しさを感じていただける貴重な機会です。 中でも、焼きそばやたこ焼きといった屋台メニューは、懐かしく親しみのある味わいで、お祭り気分を一層盛り上げてくれますよね。
とはいえ、そうした時間を大切にしたい一方で、「人手不足や準備の負担が心配で、なかなか踏み出せない…」と感じられる施設も多いのではないでしょうか。
グローバルキッチンが運営する「まごの手キッチン」では、月2回、行事食や郷土料理など、いつもとはひと味違う特別献立をご提供しています。敷き紙やお品書きなどもあわせてご用意し、食卓から季節感をお届けするお手伝いをいたします。
定期のご利用はもちろん、イベント時のみのスポット利用も可能です。
さらに現在、「まごの手キッチン」では、介護施設での導入をご検討中の法人様向けに【無料試食サンプル】をご提供しています。
介護施設職員の方や経営者の方は、ぜひ一度お試しください。